雑学を蓄えたいなんて思って その1
●リアリズム法学(legalrealism)
主に1920年から30年代のアメリカにおいて、ホームズ(Holmes、0.W.)の考えを受け継ぎ、フランク(Frank、J.)やルウェリン(Llewellyn、K)らによって主張された法律学上の傾向を総称する名です。
自然法論を批判すると同時に、それを支えていた概念法学の司法過程論に正面から対立する理論を展開しました。
法の規範的な面ではなく事実的な面、つまり裁判官はいかにして判決を下すかという面に注目し、裁判官の持つ思考習慣や偏見といった法律外の主観的要素が法の解釈や事実認定に対して多大の影響を与えることを指摘しました。
これは当時隆盛していたプラグマティズムと軌を一にし、科学としての湛緯学を目指すものでした。
それとともに、これは当時の裁判所が立脚していた経済的自由放任主義への批判をも意図しており、リアリズム法学はニュー・ディールの統制経済へ親近性を示すものでした。